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場所:大稲埕

日期:2015年06月14日

時間:午前09:30~12:00

人数:25人

ガイド:              

太陽が明るく照らした朝9:30。永楽市場の前に、沢山の人々が集まっています。本日は特別なことがあります。迪化街にある、その有名な「霞海城隍廟」の「城隍爺」は今年も、お誕生日祝いのイベントで乗船します。

 

記事 - 霞海城隍廟祭!淡水河を城隍爺と船で渡ろう

城隍爺は元々中国福建省の神様でした。福建人が海に渡って台湾に移住してきた時に城隍爺も一緒に連れてきました。旧暦5月13日にある城隍爺の誕生日を祝うために、例年はパレードを行いましたが、渡航の歴史を記念するために、去年より乗船に変わりました。

 

 福建省の方々は最初、当時で一番賑やかな港「萬華」より上陸しましたが、そこに住んでいた同安人とケンカして負けたので、大稲埕に移住しました。全ての財産を捨てて台湾に来たので皆様だれもが貧しいでした。その時、「城隍爺」も普通の家で供えられたです。

 

 「城隍爺」は人間の世界(この世)と死者の世界(あの世)を管理する神様です。が、実は「城隍爺」は実在する神様ではないのです。「城」はお城、「隍」はお城の周囲に設けた堀という意味です。「城」も「隍」もその中に生活している人々を守ってくれるものなので、神様として供えることになりました。

この日、城隍爺をはじめ、たくさん神様達がなんと!車に乗ってきました!城隍廟に入られた後、皆様は揃って伏し拝みました。そして、皆で一斉に声を上げて、「城隍爺」に「誕生日おめでとうございます」と祝いました。とても嬉しい雰囲気でした。

 

城隍廟を出て大稲埕の町を歩き、釋先生がこの辺の発展について説明してくださいました。1860年、西洋人が東方に渡航してきて、台北の港の開放を要求しました。最初は萬華に声をかけたのですが、萬華人の考えが保守的で断られたので、大稲埕に目を向けました。大稲埕の人は台湾に来たばかりで、様々な建設を進めるために、ちょうど外の力を貸さなければならないところだったので、大歓迎でした。

 

ようやく、本日のメインステージ、大稲埕碼頭に到着しました。ここでは綺麗な夕日が見えるそうです。七夕の時に花火もあるらしいです。

 

                                                                                      文 / 徐欣怡

              写真:淡水河とドラゴンボード

写真:釋照勝先生が城隍爺の話を紹介してくださいました。

写真:城隍爺をはじめ、多数の神様が車に乗って来ました。

写真:城隍爺に向って伏し拝みました。

写真:150年前に台湾にきた時もこのような船に乗りました。

淡水まで走る遊覧船「Blue Highway」に乗船したら、素敵な楽音が聞こえてきたです。船の真ん中に、揚琴、琵琶、二胡、蕭、木魚など、中華伝統楽器を演奏している若者が5人いました。「花好月圓」をはじめ、多数の楽曲を遊覧が終わるまで届けてくださいました。素晴らしい音楽を聴きながらゆったりと外の景色を眺め、最高な時間でした。

翌週がもう端午節なので、ドラゴンボートレースのために、皆様が”へ!しょ!へ!しょ!”と元気な声を出して、頑張って練習しています。

 

そして、本日のイベントで一番大事なところは、城隍爺の乗船です。昔の思い出を再び体験できて、城隍爺もきっと嬉しいでしょう。ドラゴンボートの皆様も城隍爺のためにバースデーソングを歌いました。遊覧船にいる私達までその愉快な雰囲気に巻き込まれて、にこにこしながら一緒に歌いました。

あっという間に、城隍爺の楽しいお出かけがそろそろ終わります。上陸後、駕籠(かご)に乗り大稲埕の町を回ったら、城隍廟に帰らなければいけないです。

 

私みたいな若者は普段、お廟にほとんど行きません。だいたいは受験か縁談のお願いをしたい時だけに行くと思います。ですが、本日みたいなイベントを参加すると、民間信仰は町の人を一つにする、とても大切なものだと実感させてくださいました。現代都市の生活ではそのような繋がりがかなり薄くなっています。それはやはり残念です。

 

そして、生活の中に、神様が与えてくださったその安心感はたくさんの方にとって、今でも代わりのない宝物です。皆様もそれを知って、神様に対し感謝と尊敬の気持ちを忘れず、本日のイベントを行うように色々な形で表します。こういう行動は伝統を守るというより、生活の一部です。こう気付くと何故か少し感動しました。これから社会と科学技術がどう発展しても、人と人、神と人、町と人、歴史と現代生活のつながりがこれ以上薄くならず、バランスよく続いていけるといいですね。

写真:左からは蕭、二胡、木魚です。

写真:城隍爺も船に乗っています!

写真:折角のお出掛けなので、帰る前に街を回らなきゃ!

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